生活の知恵

【弁護士が解説】トラブルに巻き込まれてもうまく解決できる人の特徴3選

 この記事では、「トラブルに巻き込まれてもうまく解決できる人の特徴」について解説します。

〇本記事が想定する読者

「トラブルに巻き込まれたときのために、何を準備しておけば良いか知りたい方」

〇結論

  • 適切な時期に専門家(弁護士)に相談する
  • 証拠を保全する
  • 時系列で記録を取る

 トラブルに巻き込まれないようにするのは大切ですが、どんなに気を付けて生活していても、トラブルに巻き込まれてしまうことはあります。

 そこで重要なのが、万が一トラブルに巻き込まれても、被害を拡大させず、できるだけ早期に、有利な形で解決することです。

 今回は、弁護士として多くの依頼を受けてきた経験から、うまく事件を解決できる人に共通する特徴を解説したいと思います。

1 適切な時期に専門家(弁護士)に相談する

 トラブルになりかけても、深刻になる前に専門家にしておけば、取り得る手段や選択肢がまだ多く、早期の解決に導くことができる可能性は高まります。

 逆に、相談するのが遅い場合、それ以上取り得る手段がなく、ただ事態を傍観するしかないということもあります。

 「こんなことで相談しても良いのだろうか?」と迷うこともあると思いますが、迷ったらまず相談してみるという意識が大切で、そのタイミングにより全く結論が違うということが起こり得るのです。

2 証拠を保全する

 弁護士に事件を依頼する方の中には、証拠書類などを全て処分してしまっている人が少なくありません。

 そのような場合、相手方からその事実を否定されると、立証の手段がないということがあります。

 そのため、契約書、確認書、手紙、電子メール、ライン履歴、通話履歴、録音記録などは大切に保管しておくことが重要です。

 特に、紛争の種が生じた段階では、法的紛争になることを見越した証拠保全を心掛けることが必要で、このことが、結論が0か100かの分かれ道になることもあります。

3 時系列で記録を取る

 日記も証拠になる、ということを聞いたことがありますでしょうか。

 日記でも、その時々に作成したものである場合には、一定の信用性が認められ、事実の立証に役立つことがあります。

 また、長い時間をかけて事実関係が積み重なっていったトラブルの場合、依頼者の記憶も曖昧になっており、事実関係の再現が困難となっていることがあります。

 このような場合、日記や業務日誌などで適時に作成された記録があると、事実関係の正確な把握が可能となり、主張全体の信用性が増すことになります。

〇小括

 以上を総合すると、トラブルに巻き込まれても、先を見越してしっかり準備をして、かつ、適切な時期に専門家に相談することで、うまく解決できるということになります。

 このような「頼もしい依頼者」だと、弁護士との間に深い信頼関係を構築することが可能で、弁護士としてもやりがいのある仕事ができます。

 特に、トラブルの種が生じたと感じたときは、日々の記録を作成しておくことをおすすめします。