今回は、【弁護士が解説】弁護士の探し方3(インターネット編)と題し、一般の方が「弁護士に相談したい!」と思ったときに弁護士を探す方法について解説したいと思います。
「知人から紹介を受ける」という方法については前々回の記事を、「弁護士会の法律相談を利用する」という方法については前回記事をご覧下さい。
「インターネットで探す」場合、グーグル等の検索エンジンに「(地域名)、(分野名)、弁護士」と入力して検索し、検索結果に出てくる法律事務所のホームページにアクセスして、ピンとくる弁護士を探すことになります。
ただ、現在はホームページを有する法律事務所の数は非常に多く、どの法律事務所が良いのか、またどの弁護士が良いのか、判断に迷う場合が多いと思います。
「弁護士ドットコム」という検索サイトもありますが、これも登録弁護士数が多く、表示される弁護士の検索結果がランダムであること、各弁護士の掲載情報にもそれほど違いはないため、この弁護士が良いという決定打は得られにくいと思います。
インターネットで弁護士を探す注意点としては、ホームページはあるがホームページ経由での法律相談を受け付けていない法律事務所がまれにあること、複数の弁護士が所属している法律事務所の場合、相談の申し込みをしても弁護士の指名はできない場合があることなどが挙げられます。
また、初回相談無料を謳っている法律事務所もありますが、相談時間や分野を制限していることがありますので、電話予約の時点で条件はよく確認して下さい。
〇インターネットで探す場合のメリット
1 ホームページで、弁護士の顔写真、性別、経歴、専門分野等を確認した上で法律相談の申し込みができます。
〇インターネットで探す場合のデメリット
1 ホームページなどで事前に得ていた弁護士の印象が実際に会ってみると(悪い意味で)異なることがあります。特に、コミュニケーション能力などを文字情報だけで判断するのは困難ですので、会ってみたが依頼したいとは思えなかったということは当然起こり得ます。
2 ホームページが検索結果上位にあがってくる法律事務所は、SEO対策をしっかりと行っているところが多く、弁護士としての実力順(依頼者が望む弁護士像に適合する順)に並んでいるとは全くいえません。かといって、検索結果の下位のほうまでじっくりと精査するのはかなり骨が折れます。また、〇〇専門との記載があるからといって、その分野について十分な知識経験が備わっているとは限らないという問題もあります。
〇小括
もちろん、知人から紹介を受けた弁護士が良い弁護士で、インターネットで検索して見つけた弁護士が悪い弁護士というわけではありません。
大切なのは、納得のいく説明をしてくれる弁護士に出会うまで方法を変えながら何度かトライしてみることだと思います。